私は平塚へ引っ越す前、大磯に住んでいた。
大磯の西側、不動川沿いの生沢(いくさわ)という所。
すぐ近くに神揃山(かみそろいやま)があった。建売住宅を見学に行った時、ついでに小さな丘陵ともいえる神揃山に登って、そこの植生の豊かさにすっかりほれ込んでしまったのだ。
今回はいずれもこの神揃山で採集したものである。
ノイバラは日本の野生のバラの代表。花期は5月。白または淡ピンクの花弁の可憐な一重咲きで秋に実がなる。暑さ、寒さ、乾燥にも強く刈り込まれてもすぐに芽を出すたくましさを持つ。バラの園芸品種に房咲き性をもたらした原種。
2点の画像はクリックすると大きく見られます
ムラサキシキブは林のへりなどに多く、秋に紫色の実をつける。名の由来は、平安時代の女性作家「紫式部」ともいわれるが、もともとはムラサキシキミと呼ばれていたのが、ムラサキシキブになったという。シキミとは実がたくさんなるという意味だ。
ムラサキシキブ(クマツヅラ科)
前回ご紹介した徒然草に「花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。」とつづられているが、私も花は満開の時のみをめでるのでなく、芽吹きの時、花の時、実をつける時、枯れゆく時、それぞれに独特の美しさがあり、それぞれの美しさを深く味わいたいと思っている。
お読みいただきまして ありがとうございます。
次号もお楽しみに!
千鶴.
コメント
コメント一覧 (4)
コメントありがとうございます。
枯れゆく時の美しさはじっくり深く味わうことで実感してきます。
人間もそうありたいですね。
先日は久しぶりにお会いでき嬉しかったです。
ブログをみてくださってありがとうございます!
確かに雑草という名の植物はないですね。
どんな小さな植物も素敵な個性を主張しながら輝いています。
これからもよろしくお願い致します。
ブログを拝見します。
昭和天皇の「雑草という名の植物はない」とおっしゃったという話を思い起こしました。