朝晩の肌寒さはすっかり遠ざかり、降り注ぐ太陽に暑さを感じる季節。

毎年サクラが終わるとハナミズキの季節だが、今年はスタートが早く過ぎ去ってしまった春、やすらぎのボタニカルアートで、ふたたび五月の花の美しさを感じてください。


ハナミズキは1912年、日本からアメリカのワシントンD.C.に贈ったサクラ(ソメイヨシノ)の返礼として、1915年に日本へ贈られた花。ハナミズキの花が咲くと本格的な春の到来である。 


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ハナミズキ(ミズキ科)
北アメリカ原産。アメリカヤマボウシともいう。
葉裏は白っぽい。花びらのような苞(ほう)は先がへこんでいて長さは7〜9cm。
中心に黄緑色の小さな本当の花が1〜20個ある。

-藤沢市教育文化センター刊 校庭の樹木より-
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まるで元気な日差しを喜ぶかのように、さまざまな植物が花を開き始め、北の国からも花の便りが届く。


スズラン(ユリ科)
日本スズランは本州中部以北から北海道に分布する宿根草。
キミカゲソウ(君影草)の別名がある。

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この絵はヨーロッパ原産のドイツスズラン。英名は  Lily of the valley(谷間のユリ)
日本に野生するスズランより大型で花の香りが強い。
一見とても可愛い花だが実は有毒植物。特に花や根に多く含まれる。



暖かい春の空気を思い切り満喫することができるのが五月という季節だ。


ハマエンドウ(マメ科))
日本各地の海岸に分布する海岸植物。花はスイトピーに似ていて美しい。
和名(浜豌豆)の由来は浜辺に生えるエンドウマメに似ていることから付けられた。

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私の住む湘南では、5月になると海岸の砂浜に急にハマエンドウの花が目立ってくる。

自治実務セミナー表紙小2015.5








ハマエンドウは-雑誌「自治実務セミナー」
         2015年5月号表紙-に掲載
           (注)この画像は大きくなりません






アトリエ  ラ・ヴィと植物画教室

私は数年前、体調を崩し、自宅教室以外の教室を殆ど辞めさせていただきました。
しかし、友人が主催する西鎌倉のアトリエ  ラ・ヴィでの植物画講師だけは、今でも唯一続けさせていただいております。
「楽しい人生をご一緒に」というキャッチフレーズで友人がはじめたアトリエです。
植物画講座のほか、ピアノ、トーンチャイム、ヴィオラ、リコーダー(縦笛)、パーチメントクラフト、鎌倉彫、書道、ペン習字、日本古典文学講座など様々な教室があり、年に一度発表会が開催されます。

来月、藤沢リラホールにて  第5回  アトリエ  ラ・ヴィ発表会が開催されます。
(植物画教室の作品はロビーに展示)
2016年6月12日(日)13:00〜17:00   演奏会は13:30より

入場無料ですので、お時間がありましたら是非お越し下さい。




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次号もお楽しみに!
千鶴