雑草研究家の稲垣栄洋(ひでひろ)氏によると、昔から気品ある清楚な美しさの中にも芯のある女性を「大和撫子やまとなでしこ」と呼ぶそうだ。


カワラナデシコ    ナデシコ科
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カワラナデシコ
  • 古来より日本の日当たりのいい草原や河原に自生した多年草で、秋の七草のひとつ。
  • 昨今の都市化で、すっかり自生のものは姿を消している。
  • この絵は、教室生徒の二宮在住のHさんがお庭で育てたものを持参していただき、描いたもの。
  • ちなみに私の住む平塚市の「市民の花」はナデシコ、撫子原なでしこはらの地名もある。
  • 花期が7月から10月と長く、源氏物語に出てくる常夏とこなつと呼ばれる植物はカワラナデシコを指している。
  • 漢字で「撫子」と書く。花が美しく可憐で、子を撫でるような気持ちで接したくなることからきているそうだ。

 稲垣氏は、「ナデシコの減少と重なるように大和なでしこもすっかり見られなくなってしまったように思えるが、気のせいだろうか。」(身近な野の草日本のこころ ちくま文庫)と書かれていましたが、さてどうでしょう。

 では、ここで秋の七草の覚え方をお伝えします。秋の七草といえば「お好きな服は」と思い出しましょう。

お好きな服は⇒ お → オミナエシ
        す → ススキ
        き → キキョウ
        な → ナデシコ
        ふ → フジバカマ
        く → クズ
        は → ハギ

お読みいただきまして ありがとうございます。

来月もお楽しみに!

千鶴.