身近な植物を描き続けたい。
描きたいと心から思う植物を描きたい。

数多くある植物の中でも、一番惹かれるのは野草だ。


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ハルノノゲシ(キク科)
田畑、道端周辺に咲くユーラシア(ヨーロッパ+アジア)原産の越(1)年草。
葉の形・茎や葉を切ると白い汁が出るところからケシに似ているのでノゲシの名がある。
全草を薬にしたり、実の毛を朱肉の綿にする。
-身近な草・きのことの語らい 藤沢市教育文化センター 刊より-
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それらは楚々としたたたずまいながら、驚くような生命力を内に秘めている。


ハハコグサ(キク科)
4~5月に花が咲き、春の七草の御形(おぎょう)である。
植物学者 牧野富太郎博士によれば茎・葉に綿毛が多く、実の毛がもこもことほうけ立つので、
「ホウコグサ」と呼ぶのが正しいという。最近少なくなって来ているように感じる。
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観察すればするほど、その造形の精妙さに圧倒され、何度同じ植物を描いても飽きることがない。


クサノオウ(ケシ科)
春になると中空の茎を直立させ7月位まで咲く。
植物体を傷つけると有毒アルカロイド成分を含む黄色い乳液を流し、
これが皮膚に触れると炎症を起こすので、触る時は注意が必要。
 

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デッサンしている時が一番楽しく、色を惜しみながら淡彩でしあげるのが好きだ。

「花-アーティストが表現する花-」(ARTBOXインターナショナル刊)に寄せた文章より



やわらかな春の日差しに育まれた黄色い花々は、野原で瞬く小さな光のようだ。




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次号もお楽しみに!
千鶴