2016年09月
あなたも植物画を描いてみませんか
晩秋のブドウの葉が出来るまで
まずブドウの葉をよく観察しながらシャーペン(HBまたはB)でデッサン。植物は細かい部分を描くことが多いので芯の細い(0.3mm)シャーペン、細かい部分が消せるよう角や細密画用ケシゴムが活躍。紙はBBケント紙を使います。
描いてみたくなった人は、落ち葉1枚、花1輪からはじめてください。
デッサンができたら透明水彩で着色。
葉を観察しながら一番明るい色を全体に淡く平塗りします。
ぼかし塗りをしながら描いていきます。
細い水彩筆を使って線描きも入れながら仕上げていきます。
最初は葉1枚描くのも大変ですが、そこで投げ出さないで数をこなすうちに、今まで難しかったものがだんだんやさしく感じられてきます。ここまでくればしめたもの。
やりはじめると夢中になって時間がたつのを忘れるほどです。
毎日の練習で、どんどん形がみえてきます。
描き終わったら必ず日付けと採集場所を記録しておきましょう。
あなただけの植物観察日記や図鑑ができるかもしれません。
ハガキやカードのすみに描くのも素敵。部屋に飾ることもできます。
お読みいただきまして ありがとうございます。
次号もお楽しみに!
千鶴.
造形の美しさ
植物画(ボタニカルアート)とは、植物の肖像画とも言われています。植物の形や色を自分なりに変えてしまったり、省略したりしないで、見たとおりに表現するものです。
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カジイチゴ(バラ科)
植物学的に見ても正確で芸術的にも美しいことが要求されます。 というと難しそうに思えますが、植物に興味関心があって、植物が大好きな人なら、だれもが描くことができます。
まず良く観察することです。
観察すればするほど描けば描くほど、植物の造形の美しさ、バランスの良さ、色の微妙さ etc ‥‥新しい発見があり、感動があります。
ノイバラ(バラ科)
皆さんも、時にはルーペでいろいろな植物を観察してください。
植物の構造の精妙さにはきっと驚かされます。
今回は、デッサンの上からペンで描くペン画の描き方を綴ってみました。
ペン画を描くには、まず植物を良く観察しながら、シャープペンシル(BまたはHB)で実物大にデッサンしていきます。
デッサンの上から、耐水性の細い(0・1mm)ペンで、線の太さの変化をつけながら描いていきます。陰は点描、ハッチング(立体や陰影を表現するために用いる斜線)などで描きます。
ペンが完全に乾いてから(ほぼ丸1日くらい乾かす)シャーペンの線を消しゴムで消します。
お読みいただきまして ありがとうございます。
次号もお楽しみに!
千鶴