そろそろ梅雨も明け、本格的な夏の到来の頃である。

昨年の今頃、この時期に花を咲かせる野草のノカンゾウとの出逢いがやっと巡ってきた。というより気づいたのである。なんと平塚駅西口北側階段下の植え込みに、ずらっと咲いていたのだ。
「あったー‼」と、思わず小躍りしてしまった。

毎年この季節は日々出逢いを願っていたが、なかなか見つけることができなかったノカンゾウ。ようやく絵にすることができた。

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ノカンゾウ(ユリ科)
ノカンゾウ
林の縁に生える多年草で冬に葉は枯れる。花は一重、和名はわすれぐさ。漢方ではキンシンサイ(金針菜)と呼ばれ利尿の働きがあるそうだ。漢方のカンゾウ(甘草)はマメ科の植物で、ノカンゾウとは別物である。


ノカンゾウによく似た八重咲きのヤブカンゾウは相模川への散歩コースの途中でも見かけるのだが、平塚に引っ越して十数年、駅下のノカンゾウについては全く気がつかなかった。多年草だから毎年咲いていたはず。「見れども見えず」 とはこのことだ。1日花で夕方にはしぼんでしまうのでタイミングのずれもあったのかも知れないが、今までいったい何を見ていたのか・・・!林の縁に咲く植物、まさか駅の近くに咲いているはずがないという思い込みが、ますます見えなくさせていたのかも知れない。

あの日の出逢いは今も忘れない。
  
お読みいただきまして ありがとうございます。
来月もお楽しみに!
千鶴.