ボタニカルアートと枯れた植物の魅力 〈4ー3〉
(江ノ電沿線新聞 2009年9月1日掲載より)

多くの方々は、植物画というと、生き生きした植物の一瞬の美しさを描きとどめるもの、と思っておられるでしょうが、私は、枯れた植物の美しさにもぜひ注目してもらいたいと思っています。私は植物画を始めたころから、枯れた植物に強く引かれていました。枯れた植物は一見きたならしくみえますが、よく観察すると、なんとも渋くて透明感をたたえた色調と形のおもしろさがあるのです。
次号へ続く(4ヶ月に渡り「ボタニカルアートと枯れた植物の魅力」を掲載中です)


枯れた植物を描くのが好きな私のために、生徒さんが届けてくださった一枝を絵にしたもの

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ケンポナシ(クロウメモドキ科)
4 ケンポナシ3

初夏に小さい白い花が咲き、秋に直径数ミリの果実が熟すと同時にその根元の枝が同じくらいにふくらんで、ナシのように甘くなり食べられるそうだ。残念ながら、私はまだ食べてみたことがない

ちょうど今から30年前学んだカルチャーセンターで、ボタニカルアートとは植物の典型的な最も美しい状態を絵にすると教えられた。色々植物を描いていくうちに、私はだんだん枯れた植物も描きたくなってきた。どうしても描きたくて描いたのがブログで2016年3月18日UPのジュズダマだった。描いてみると、色といい形といい自分の感性にぴったりときて描いていてすごく楽しかった。枯れてもなお美しさを感じさせてくれる植物の凄さもつくづく感じたのだった。

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