12月を過ぎると園芸店にクリスマスローズの鉢が見られる。

今では、とても人気の植物として知られているが、10年以上前にはあまり一般的ではなかった。


今回の作品2点は、当時大和市桜ケ丘に店を構え、多くのクリスマスローズを取り扱っていたフルールラシューム(現在は横浜市都筑区仲町台)で求めたものを描いた。店内で初めて目にする色々な種類に
ワクワクしたことを懐かしく思い出す。  


fleurlachame02
     http://www.mytsuzuki.com/shop/2010/06/post-67.html ☜クリックフルールラシュームHPへ



クリスマスローズとは、本来クリスマスの時期に咲くヘレボルス・ニゲル(白色)を指す。この絵は、ヘレボルス・オリエンタリス(交雑種)でレンテンローズともいい、2月から3月に咲く。

2点の画像はクリックすると大きく見られます  

クリスマスローズ ・レンテンローズ(キンポウゲ科)
chizuru63


原種の一つ。スペイン マジョルカ島原産。葉に特徴的な網目模様がある。

クリスマスローズ・リビダス(キンポウゲ科)
chizuru86

花びらのように見える部分は実は萼片(がくへん)。
寒い冬、木々の間に渋めの色でひっそりと可憐な花を付ける強い姿に、多くの人が心惹かれ、魅了されるのかもしれない。


フルールラシュームさんとの出会いは、横浜「岩崎ミュージアム」での作品展だった。ミュージアム周りの植栽を手がけていらしたご主人様が作品展に立ち寄られ、渋い色使いの私の絵に共感してくださった。その時名刺をいただき、お店を訪ねることとなった。奥様のアレンジメントも私の大好きな淡い中間色を基調としたもので、画集を作った年の個展に届けてくださったアレンジメントの美しさには心底感動して一生忘れることが出来ない程である。


お読みいただきまして ありがとうございます。
次号もお楽しみに!
千鶴.